能取湖(網走市)といえばアッケシソウの群生地。サンゴソウとも呼ばれる赤い草のみごとな群落を見たことがあった。それが
「同群生地では、卯原内観光協会が昨年から今年3月にかけて道に無許可で行った堤防建設と大量の土砂搬入した後、群落の縮小が進んでいる」(「北海道新聞」8月17日)
とのこと。詳細はわからないが、観光協会にとっては、みずからの首をしめるような話。
堤防や道路工事によって湿原の生態系は多大な影響をうける。たやすく破壊される。生命とは非常に強靭なものなので、破壊の先にも別の生命があるが、もとの植物相・動物相はもう戻らない。
オホーツク海沿岸を、またゆっくり回ってみたい。