『ろうそくの炎がささやく言葉』のプロモーション・ビデオの制作が進行中です。新井高子さん、文月悠光さんにはじまる全10名の自作朗読を撮影し、編集中なのは、映像作家の大川景子さん。サラヴァ東京でのイベント「ことばのポトラック」の記録映像を作っていただいた彼女の、たしかな技術と感覚にご期待ください。
大川さんの撮影小旅行は、きょうの小沼純一さん、明川哲也さんで終了。明川さんの仕事場にぼくも合流し、その見事な読みっぷりを、しばしライヴで堪能することができました。
明川さんは声もいいし、発声が力強く、情感にみちて、しかも存在全体のプレゼンスが非常に強い。さすがのパフォーマーです。その秘密を聞くと、意外にも、高校時代のアメフット部での練習に起源があるとのこと。とにかく大きな声を絶えず出し続ける激しい練習で、発声の基本がおのずから身に付いたのだとか。
おなじ高校で、なんの部活もせず、下手なギターのバンド活動にあけくれていたぼくには、声の基礎訓練が足りなすぎた。
ともあれその明川さんの11月の名古屋での朗読イベントには、ぼくもゲストとして登場します! いま制作中の詩集(9月下旬刊行予定)から、たっぷりいくつも聞いていただくつもりです。日時会場の詳細はまた。
帰りの電車で、大川さんと映像連作のプロジェクトについて話し合いました。たぶんこれは1、2年のうちにはっきりとかたちになるでしょう。いまはごく簡単に、「ポエトリー・プロジェクト」と呼んでおきます。2002年ごろから漠然と考えていたものです。お楽しみに!