Monday, 18 June 2007

メディア教育(新聞編)

きょうの朝日新聞で紹介されていたのが、長崎大学の「ガラパゴス諸島画像データベース」(http://gallery.lb.nagasaki-u.ac.jp/galapagos)。長崎大学付属図書館が作成したもので、植物生態学者の伊藤秀三名誉教授が1964年以降に撮影した1360枚の画像を収録したのだという。

動植物の名、撮影年代、地点から写真を見て、各地の生態系の明らかな変化を見ることができる。ディジタル・アーカイヴの試みとして、まとまった成果だと思う。さて、あとは、こうしたデータがどんな風に生かされていくかだ。今後さまざまなアーカイヴは急速に拡大してゆくと思うが、それによって共有されることになる知識が、たとえば「すでに絶滅した動植物」「すでに失われた風景や習俗」ばかりになっては、あまりにむなしい。

どうしようか。アーカイヴを作るということがもう一歩先の責任にむすびついてゆくことを、これからはだれも避けることができない。それがどんなに遠い土地の、どんなにささやかな問題に関することであっても。