Sunday, 6 August 2023

国立で

 きょうは国立市公民館で「旅と本と詩と」という演題で話しました。お客さんとしてどういう方がいらっしゃるかまったくわからなかったので、話の組み立てに迷いましたが、さいわい料理文化研究家で詩人かつコーヒー・ロースターの小山伸二さんが来てくれたので、急遽、対談相手をおねがいし、彼とのやりとりとぼくの朗読をはさみながら、なめらかに進めることができました。お客さんにとって満足のいく話だったかどうかは、なんとも。

それでもこのようなイベントを開催できるようになっただけでも、COVID-19 状況下とはまるでちがいます。本の世界を励ますには、絶対に必要な機会であり場です。お世話になった公民館の針山さん、井口さん、突然の登壇を快諾してくれた小山さん、ありがとうございました!


Saturday, 5 August 2023

常磐線舞台芸術祭

 第1回常磐線舞台芸術祭に参加してきました。われわれの演し物は『ザ・レディオ・ミルキーウェイ』。今年3月にふくしまFMとエムエム岩手の共同特別番組として放送された『ザ・レディオ・ミルキーウェイ』朗読劇「銀河鉄道の夜」を舞台で再現する試みです。レギュラーの4名に加えてアジカンの後藤正文と俳優の北村恵が参加。6人で演じる友情と死と和解の物語でした。

会場は新地町駅前の真新しい観海ホール。8月1日のソワレ、2日のマチネ。大阪や東京、盛岡や鶴岡からもお客さんがいらしてくださり、何人もの方が2回の公演を連続で見てくださいました。ありがとうございました。

主題歌としておなじみの「フォークソング」を、今回は作者の小島ケイタニーラブとゴッチがハーモニーで歌い、いっそうの感動を誘いました。いつかまた上演したい舞台。そう、またいつかどこかでお会いしましょう!

Saturday, 29 July 2023

Geobiography!

 われわれは土地において生きるしかない。つまり土地の地学的・地理学的なすべてに、つねに全面的に影響されている。土地の発見の思い出は、人生にちりばめられた輝く瞬間。そんな気持ちで新しいリレー連載を、左右社のサイトではじめました。

https://note.com/sayusha/n/n8f9c09f6b9e5

これから奥野克巳さん(文化人類学)、結城正美さん(環境文学)ら、さまざまな立場からの発見の物語がかたられていくことでしょう。毎月2回程度、更新。青山学院・立教・明治の3大学院で来春から共同運営する、環境人文学プログラムの関連企画です。

Sunday, 23 July 2023

明日は下北沢に!

 24日(月)、本屋B&Bにて次のイベントを開催します。

https://bookandbeer.com/event/bb230724a_elemental/

先月発売されたぼくの本『エレメンタル』(左右社)は、すでに入手できなくなっているぼくの古い著書3冊からの選集。『トロピカル・ゴシップ』(青土社、1998)『コヨーテ読書』(青土社、2003)『オムニフォン』(岩波書店、2005)の3冊ですが、収録されているのはぼく自身の30代後半から40代半ばにかけての文章で、文学や人類学にまつわるさまざまな問いを正面から論じたものばかりです。たぶん、日本語世界では類例のない本になっていると思います。

明日は人類学者の奥野克巳さん、環境文学研究の結城正美さんというお二人をお招きして、地球生命の持続という大きな課題に直面するわれわれの現在を語り合う夕べとなることでしょう。

ぜひ、いらしてください!

Friday, 21 July 2023

覚え書き

 6月27日の堀江さんとの対談の告知のときに書いた小さなひとこと。もう書店のサイトでは見られないので、ここに改めて記しておきます。


本は本からしか生まれない。ヒトの系統発生と並行して、あるときからはじまった本の系統発生は、独自の流れをつくって世界に全面的に関与している。
言葉はもともとヒトが世界に入っていくための道具だった。しかしいま、言葉はヒトと物質世界の緩衝地帯として、生命のありかたを探りつつヒトの活動を制御する役割を担っている。
本について語ることは言葉について語ることは詩について語ることは生命について考えること。

Thursday, 20 July 2023

「読売新聞」夕刊2023年7月15日

 読売新聞夕刊にエッセー「本と詩と貝殻と」を寄稿しました。コトニ社から出版した2冊の姉妹本についての注釈のような内容です。

ぼくが読売新聞の書評委員を務めたのは10年前のことだが、2年の任期のあいだに書いた48本の書評を含む本をこのたび『本と貝殻』という題名で上梓した。同時に、姉妹本だとただちにわかる装幀で詩集『一週間、その他の小さな旅』も作ってみた。2冊を見れば誰にでも詩と書評がはっきりと地続きの営みだとわかってもらえるだろう。書評とはその本を主題とする詩なのだといってもいい。なぜそんなことを? 理由はただひとつ、本の世界を励ましたいからだ。そして人間の言葉の経験とは、そのおもしろさ、強さ、美しさをつきつめてゆけば必ず詩にゆきつくものだからだ。」

Saturday, 24 June 2023

「毎日新聞」に書評が

 本日(2023年6月24日)の「毎日新聞」に『本と貝殻』『一週間、その他の小さな旅』の書評が掲載されました。2冊をまとめて、こまやかな筆致で本質をついた評を書いてくださったのは堀江敏幸さん。ありがとうございました。書評とはお礼をいったりいわれたりするようなものではありませんが、自分の仕事の意味を真剣にうけとめてくれる人がいるのは、このうえなくありがたいことです。

https://mainichi.jp/articles/20230624/ddm/015/070/025000c

まずはこの評を読んでみてください。そしてこの週末は書店にどうぞ!