週末は金沢に。24、25の両日、金沢市民芸術村で上演された音楽詩劇『星の王子さま』を見てきました。作曲は木埜下大祐さん、演出は前伊知郎さん。仏/日(男/女)ふたりの俳優さんと4人の奏者のアンサンブルで、濃密なバイリンガル舞台が演じられました。
なんといっても音楽がすばらしい。物語は、ナラティヴの流れを完全に破壊しているので、原作を知らない人にはちょっと追いづらいところがありますが、それを超えて音と夜空のようなフロアの展開に惹きつけられます。字幕の使用も効果的。
ぼくの訳(角川文庫)がいちおう元になっていることからお招きいただいたもの。けれども木埜下さんの独自のセンテンスも多いので、かえって恐縮するくらいでしたが、春の金沢を楽しむ絶好の口実を与えてもらいました。
木埜下さん、みなさま、ありがとうございました!