今年の夏学期も半分を過ぎて。さらに密度を増して進んでいかなくてはなりません。
和泉校舎で開講中の「作る人になろう」は、目を開かれる経験の連続で、順調に推移しています。これまでに
古川日出男
新井卓
三角みづ紀
港大尋
佐野陽一
佐々木愛
笹岡啓子
富田俊明
のみなさんをお迎えしました。今後は
温又柔
小島ケイタニーラブ
床絵美
橋本雅也
ドリアン助川
のみなさんがゲストとして来訪。ありえない顔ぶれです。きょうの富田さんも、背筋がふるえるほど充実していました。
大半の学生が真剣に、食い入るように聴いているのですが、一部の学生の態度に深刻な危機感を覚えます。
数でいえば1割ほどですが、とにかくずっと寝ている。それが異常なことだという感覚がない。幼児です。最後のコメントだけ、質疑応答部分から適当なことを書いて辻褄を合わせている。一見、よく書けていて、要領のよさを窺わせる。でも本質的に何も学んでいない。何より悪いことに、それが教師に見抜かれていることに気づいていない。
まったくバカげた話です。みずから、大学の意味を貶めている。自分の人生をムダにしていることがわからない。いつかは悟るものと、何もいいませんが、たぶんもうダメでしょう。「作る人になろう」の精神にあまりに対立しているのですが、バカバカしくて何をいう気にもなりません。
いまある人間世界は、たぶんあと40年ほどで終わるでしょう。大学に通ったという事実など、それだけでは何の役にも立たない。まともな感覚があれば、それくらいのことはわかりそうなものですが、愚かな幼児的ふるまいを続ける者は、このまま進んでいくことでしょう。何も考えることなく。
はっきりいいます。きみたちには教室を、大学を去ってほしい。何の役にも立たないのみならず、はた迷惑ですから。そんな態度で人生をやっていけると思ったら、おおまちがい。でもそれも、自分がいざ追いつめられるまで、わからないのかも。
これから学期の終わりまでに、学ぶという基本に忠実な態度を、ぜひ見せてください。