それから中野に戻り、アダム・ロウ監督によるドキュメンタリーを見てからディスカッションに移る。ベーコンの作品と生涯に感動して「勇気が湧いた」というMちゃんが「あ〜、恋がしたい、セックスしたい!」と絶叫するのでみんな大笑い。最後はみんなでビールを飲んでお開きでした。いい日だった。
絵画の直接的な力は人に勇気を与える。ドキュメンタリーもすごくいいんだけど(画面のベーコンはだいたい酔っぱらっている)、かつてはミシェル・レリス研究者だったぼくが<闘牛>には嫌悪感しかもたなくなっていることを発見。闘牛、やらなくていいよ。もう歴史的使命を終えている、形骸化している。千松信也の狩猟のほうが、よほど意味がある。などなど。
ともあれ、現在開催中のフランシス・ベーコン展、フランシス・アリス展、お勧めします、強く。このフランシスの重なり、これこそシンクロニシティです。