Tuesday, 21 May 2013

読売書評 #34

5月19日掲載、リン・シェール『なぜ人間は泳ぐのか?』(高月園子訳、太田出版)。

水泳の人類史、文化史。日ごろ水に入る習慣のないぼくでさえ、むずむずと、無性に泳ぎたくなります。体が異常にやわらかい水泳選手が、だいたい他のスポーツはぜんぶダメという話がおもしろかった。

おなじ面に畠山重篤さんが、秋道智弥『漁撈の民族誌 東南アジアからオセアニアへ』(昭和堂)を書評。その締めくくりにいわく、「沿岸の漁民の生活が成り立つということは、じつは人類の行方を占う鏡なのである」畠山さんがいうと説得力があります。

週末は畠山さんの養殖場を訪ねて、気仙沼・唐桑地区への小旅行に行ってきました。森は海の恋人を実感させる、あまりにも美しい土地、海でした。