短い旅から帰りました。夕方に着いて翌朝には出たので、秋の京都やその寺院や紅葉を楽しむにはいたらなかったけれど。
タカ・イシイギャラリーでの「WALKING」展、かっこいい展示になりました。天井の高いおもしろい空間で、並べられた図書がすごい。本を貸し出していただいたモエレ沼公園、その学芸員の宮井和美さんに、心からお礼を申し上げます。
朗読は、まずぼくの「WALKING」展示の詩を3つ。「非在の波」から2つ。ついで『ろうそくの炎がささやく言葉』(勁草書房)から、谷川俊太郎、岬多可子、山崎佳代子のみなさんの詩、そしてぼくの作文「川が川に戻る最初の日」を。
途中、老舗の和蠟燭屋さん「わた悟」のろうそくに佐々木愛さんが点火して、これでまた空間が変わりました。床面を転げ回って遊ぶ野生児たちの絶叫を背景に朗読するという希有の経験で、沈黙や静寂の効果はまったく出せませんでしたが、これもまた楽し。
タカ・イシイギャラリーの山口さん、安丸さん、ありがとうございました!
大阪、京都の「ろうそく」朗読ツアーは12月の17、18日にも予定されています。それがこの本の関連朗読会の、事実上の締めくくりとなります。関西在住のみなさん、またクリスマス直前の時期に、よろしくお願いいたします。