昨日(7月8日)の朝日新聞夕刊。河合雅雄先生による梅棹忠夫さん追悼文を読んで、始めて知ったこと。
河合さんの「動物学教室」における指導教官が、当時すでに大阪市立大学に転出していた梅棹さんだったのだそうだ。
与えられたテーマが「道徳の起源」。それもウサギの生態を通じて探れ、というものだったとか。これを受けて河合さんは自宅の裏庭で70匹のウサギを飼う。その観察を通じて、警戒心、攻撃性、相手に対して保とうとする優位性などを論じたという。
ぞっとした。この洞察、この指向。そんな研究を、自分も志せばよかった!
ヒトの文化の根源を類推するためには哺乳類の観察が欠かせない。さしあたって、ぼくには犬。犬についての本は、いつか書きたいもの。