六本木のミッドタウンにある駿河銀行のd-laboという空間で開かれた、伊藤比呂美さんとその英訳者ジェフリー・アングルスさんによる朗読会に行ってきました。
日本語で書く最高のボーダー詩人、伊藤さんの存在を、声と動きを、たっぷりと体験。過去30年近く、たくさんの接点があったにもかかわらず初めてお会いした比呂美さんですが、そのソウルと力に深く打たれました。ご本にサインまでいただいて、ありがとうございました。
彼女の英訳詩集Killing Kanoko (Action Books, 2009)を出したばかりのジェフリーとは、2004年に一緒にパネル・ディスカッションに参加したことがあります。ジェフリーはまた先日の熊本での連詩イベントに、ジェローム・ローゼンバーグさんのための翻訳者として参加していたので、そちらからも話がつながった。
詩や文学に関わることをやっていると、次々に思いがけない接続が生じるものです。それは詩そのものとは無縁かもしれませんが、どれだけ無縁かというと、じつは濃厚な関係がすでに生じているのかも。
いつかはサンディエゴに伊藤さんのお宅を訪ねてゆきたいものです。そこから内陸部に向かって、砂漠のコヨーテを見にゆく。