Monday, 13 January 2020

大小島真木展で

東池袋で大小島真木『鯨の目』出版記念展示が今日まで開かれていました。スタジオの広々とした空間に2頭の鯨が、他のあらゆる生命の記憶を引き連れて泳ぎ、また彼女が乗船していた調査船タラ号の船上で夜な夜な描き続けたドローイングの数々も展示。われわれのシンポジウム「動物のいのち」にもぜひ参加してほしかった、圧倒的な想像力の冒険でした。

最終日の今日は「海と土が交わる、生命の循環」と題して、大小島さんと海洋生物学者の津田敦さん、そしてぼくの鼎談。90分にわたって、彼女の地球認識と想像力の背景にあるものを、かなりよく引き出せたのではないかと思います。

ご興味のある方はぜひ書籍『鯨の目』(発売museum shop T)をどうぞ。 美術家の人たちから大きな刺激と思考の種子をもらうことは多いけれど、きょうはいますぐ海に行き鯨たちと遭遇したい、そんな気分になりました。