21日(土)、大妻女子大学で開催された宮沢賢治学会イーハトーブセンター冬期セミナー「今、宮沢賢治を世界に解き放つ」に参加しました。
まず、『宮沢賢治 デクノボーの叡知』という画期的な賢治論を上梓したばかりの今福龍太さんの60分の講演が、たぶん200名近い聴衆のみなさんに大きな感動を与えました。
休憩をはさんで、ぼくがゲイリー・スナイダーについて、司会も兼ねる岡村民夫さんが賢治の世界性について、それぞれ20分あまり話したのち、3人の鼎談。いろいろな話題が交錯しましたが、ひろがりのある場になったと思います。
賢治のテクストをめぐって集まるみなさんの熱気もたしかに感じられました。シュルレアリストたちとまったく同世代のこの世界詩人の魂が、死後に成長をつづけているという不思議な事態。
ぼくも来年の仕事のひとつとして賢治の動物論があります。お正月になったら、そろそろ手をつけるつもりです。