12月17日(土)、オープンしたばかりの八戸ブックセンターで「土地と声」と題するイベントに参加しました。石田千、温又柔、木村友祐という友人たちと、第1部としてワークショップ、第2部としてこの主題で語りつくすという試み。
第1部では石田さんとぼくが組んで彼女の傑作 『家へ』の読み。また温さんと木村さんが組んで温さんのデビュー作『来福の家』の読み。いずれも参加者は12名限定、真剣に読み込んできてくださったので、活発な議論ができました。
第2部は、われわれ4人が書いてきた短い文章の朗読にはじまり、土地に即して声を発することを話し合いました。この文章を集めた冊子「土地と声」を、ブックセンターの店員で絵本作家の森花子さんがご自分の挿絵とともに作ってくれて、これを参加者に配布しました。 すばらしい出来映えです。
それにしてもこのブックセンター、注目。八戸を「本のまち」にするという小林眞市長のヴィジョンを受けて、最高のスタッフが情熱をもって取り組んでいます。全体のディレクションに関わったのが内沼晋太郎さん。そう、下北沢の本屋B&Bや福岡のRethink Booksをプロデュースし、書店の概念を一新した人です。
八戸に行くと、光の明るさと人々のやさしさに打たれます。鉄犬へテロトピア文学賞のトロフィーである鉄犬燭台の作者・木村勝一さんにも、いつもながらすっかりお世話になりました。八戸のみなさま、本当にありがとうございました!