Tuesday, 9 September 2014

『ちくま新書ブックガイド』

ちくま新書の創刊20周年を記念するブックガイドが発行されました。この新書の中から「印象に残る1冊」を116人の人たちが選んでいます。

ぼくは服部文祥さんの『サバイバル! 人はズルなしで生きられるのか』を選びました。

おもしろいもので、どの本を選びどのように紹介するかで、選者の人柄などもなんとなくわかってきます。読みたくなる本がたくさんあって困りますが、特にいまの興味からいってすぐにでも読みたいのは

山下祐介『東北発の震災論』(選者は鎌仲ひとみさん)
山下祐介『限界集落の真実』(山内明美さん)
松戸清裕『ソ連史』(黒田龍之助さん)
国分良成『中華人民共和国』(塩沢英一さん)

あたりでしょうか。評の中では、中条省平さんの『<狐>が選んだ入門書』評が、とりわけ心に残りました。

ともあれ、大変に刺激的ないい小冊子ですので、今後書店で見かけたらぜひもらっておくことをお勧めします!「定価0円」です。あの知る人ぞ知る、知らない人はまったく知らない、高品質リトル・マガジン『北と南』の編集長・河内卓の仕事みたいです。