1日、読売文学賞が発表されました。小説部門は多和田葉子『雲をつかむ話』と松家仁之『火山のふもとで』。おめでとうございます。多和田さんは押しも押されもせぬ同世代の大作家ですが、お会いしたことのない松家さんは最初の小説での受賞。ぼくとおなじく1958年生まれ、50歳を過ぎてから会社を辞め小説を書きはじめたというところに、勝手に親近感を抱いています。(ぼくは会社を辞めていませんが50歳を過ぎてから詩を書きはじめたので。)
一方、「随筆・紀行賞」は今年は空白。改めていうまでもなく「賞」とはすべて水物なので、いい作品がたくさんあったことは疑いませんけれど。
みなさん、ぜひ上記の2作品を読みましょう。