2012年5月1日火曜日

朗読ゼミ

総合文化ゼミナールの「朗読」クラス。ちょっとエンジンがかかってきました。きょうは『ろうそくの炎がささやく言葉』の中から、新井高子さんの「片方の靴」を熟読し、議論。

片方だけ残った泥まみれの靴に溜まった水が、人の瞳にも井戸にも海にも通じ、さまざまなスケールが同時に描きこまれます。痛切な悲哀。最後の1行「這って、」に、改めて言葉を失いました。

震災後に、津波そのものを主題として書かれた詩の最高傑作ではないかと思います。たぶん50年後に残るのは、これ。みなさん、ぜひ読んでみてください。

学生のみんなとは4回、5回と、この作品を輪読しました。声により内面化し、それをふたたび外部世界に投射する。自分の生き方への問いとして投射する。

こんな感じで、これからも進めていこうと思います。