Wednesday, 1 July 2009

ケン・ローの36冊

内部ゼミ生、ケン・ローのリストです。中国系タヒチ人と日系ハワイ人の両親をもつ彼。日ごろ発音のまちがいを恐れてあまりに無口(ひとこともしゃべらない)なのですが、読む力はどんどんついています。今後どんな方向にむかうかが楽しみ。

(1)考え方、感じ方、判断力の核をなす12冊

ミシェル・レリス『日記』(千葉文夫訳、みすず書房、2001年)
ロジェ・カイヨワ『遊びと人間』(多田・塚崎訳、講談社文庫、1973年)
マトゥラーナとバレーラ『知恵の樹』(管啓次郎訳、ちくま学芸文庫、1997年)
グレゴリー・ベイトソン『精神と自然』(佐藤良明訳、新思索社、2006年)
E・O・ウィルソン『バイオフィリア』(狩野秀之訳、ちくま学芸文庫、2008年)
ナタン・ワシュテル『敗者の想像力』(小池佑二訳、岩波モダンクラシックス、2007年)
レイチェル・カーソン『われらをめぐる海』(日下実男訳、ハヤカワ文庫、2000年)
片山一道『ポリネシア 海と空のはざまで』(東京大学出版会、1997年)
河合雅雄『人間の由来』(小学館、1992年)
Roland Barthes, Roland Barthes par Roland Barthes (Seuil, 1975)
Lewis Mumford, The City in History (Harcourt Brace, 1961)
D’arcy Thompson, On Growth and Form (Cambridge U.P., 1961)


(2)専門と呼びたい分野(刻み・造形・伝達)の12冊

アンリ・メショニック『詩学批判』(竹内信夫訳、未来社、1982年)
ハイナー・シュタッヘルハウス『評伝ヨーゼフ・ボイス』(山本和弘訳、美術出版社、1994年)
ウォルター・オング『声の文化と文字の文化』(林・糟谷・桜井訳、藤原書店、1991年)
フリードリヒ・キットラー『キットラー対話』(前田・原訳、三元社、1999年)
ケネス・バーク『動機の文法』(森常治訳、晶文社、1982年)
『アラン・ローマックス選集』(柿沼敏江訳、みすず書房、2007年)
ヘレン・ケラー『わたしの生涯』(岩橋武夫訳、角川文庫、1966年)
青木晴夫『滅びゆくことばを追って』(三省堂選書、1984年)
山口昌男『文化と両義性』(岩波書店、1975年)
篠田浩一郎『形象と文明』(白水社、1992年)
森田伸子『文字の経験』(勁草書房、2005年)
原広司『集落の教え100』(彰国社、1998年)

(3)「現代性」を主題とする12冊

東野芳明『ロビンソン夫人と現代美術』(美術出版社、1986年)
宮崎学『廃棄スイカに群がるイノシシ家族』(理論社、2006年)
グスタフ・ルネ・ホッケ『迷宮としての世界』(種村・矢川訳、美術出版社、1987年)
萱野茂『アイヌのイタクタクサ』(冬青社、2002年)
アメリア・アレナス『なぜ、これがアートなの』(福のり子訳、淡交社、1998年)
ゲイリー・スナイダー『野性の実践』(原・重松訳、山と渓谷社、2000年)
ジル・ドゥルーズ『記号と事件』(宮林寛訳、河出文庫、2007年)
ロバート・C・ヤング『ポストコロニアリズム』(本橋哲也、岩波書店、2005年)
塩田千春『心が形になるとき』(神戸芸術工科大学デザイン教育センター、2009年)
レスリー・M・シルコウ『儀式』(荒このみ訳、講談社文芸文庫、1998年)
ミツエ・ヤマダ『収容所ノート』(松柏社、2004年)
小田扉『団地ともお』(小学館)