Friday, 30 September 2011

足立旬子さん、ありがとう

「毎日新聞」記者、足立旬子さんによるこの記事、必読です。教えてくださったくぼたのぞみさんに感謝。

http://www.mainichi.jp/select/opinion/eye/news/20110930ddm004070002000c.html

一部引用します。あまりにまっとうな意見。なんの責任感もない電力会社経営陣、利権だけで動く政治家たち。かれらには自分たちが地球史のどの段階で何をしているのか、しばし考えてほしいものです。

東京電力福島第1原発事故を機に「脱原発」の世論が広がっている。19日、東京都内の集会には6万人(主催者発表)が集まった。しかし、野田佳彦首相が国連総会で表明したのは、原発の安全性を高め原発輸出を継続する考えだ。原発事故の原因究明も安全性確保も道半ばなのに、事故の当事国である日本の首相が真っ先に国際社会に訴えることがこれかとあきれる。欧州では事故をきっかけに、エネルギー政策の根本的な見直しが進む。日本こそ率先して、エネルギー政策の転換に踏み出すべきだ。」

Thursday, 29 September 2011

デリダと脱構築、そして

新宿の朝日カルチャーセンターには学生のころ(1980年ごろ)西江雅之先生の講座のために通っていました。宇波彰先生のフランス思想関係の講座にも多くを教えていただきました。

30年ぶりに、昨晩、行ってみました。西山雄二さんと鵜飼哲さんによる「デリダと脱構築」のため。ふたりのデリダ研究者のお話をたっぷり楽しめましたが、ことにおもしろかったのが、3月11日以後の状況を視野に入れた、「来るべき民主主義」をめぐる終盤の議論。

無責任の体系を生んだ1945年以前の日本における主権のあり方、現在の原発をめぐる国民投票の可能性と危険性、1973、4年頃からのフランスの原子力政策を規定してきたデカルト主義・ドゴール主義・ジャコバン主義の三位一体に現われる「主権の狂気」。鵜飼さんのつねに明晰でたんたんと語られる言葉の説得力に、改めて感銘を受けました。

そして西山さんがaccountability (説明可能性)とresponsibility(応答可能性)のちがいを説明しながら批判する、電力会社の態度。これにも大きく頷くとともに、「民主主義」を肯定することに自分の哲学を賭けていたデリダに対して西山さんが見せる信頼に深い感動を覚えました。

その西山さんは、もともと鵜飼さんのゼミ生。「脱構築は教えることができるのか」という問いに対する最高の回答が、西山さんの存在だといえるのかもしれません!

ひごろ、思想系の人たちとのつきあいがまったくなくなっているため、おふたりのお話に強い刺激を受け、また新たにやる気が出てきました。鵜飼さん、西山さん、ありがとうございました! ぼくも来年はデリダを読みます。

花丼、花サラダ、花スープ、すべての花料理

食べ物関係の話題はふだん書かないのですが、こんどばかりは驚きを伝えさせてください。11月、明川哲也さんとふたりの朗読ライヴを名古屋で開催します。その打ち合わせのために明川さんが誘ってくれたのが、つつじヶ丘駅から徒歩3分のビストロ「くしのはな」。

とんでもない店でした! フレンチのオードブル盛り合わせからはじまるのですが、まずこれが絶品。そして、350円。思わず、ぽかん。1800円といわれてもそうだろうなと思うような内容です。

それからも、すべての料理が旨く、安く、工夫がある。手作りのベーコン、680円。花のスープ、680円。牛ほほ肉のワイン煮込み、1200円(これはお客さんたちの「頼むからもっと値段を上げてくれ」という声によりやむなく値上げしたとのこと)。花のサラダ(絶品!)980円。

傑作なのは、うさぎの唐揚げ、880円。フランス産のうさぎを1羽3000円で仕入れ、1羽から3人前をとる。それをこの値段で! その結果、シェフは昨日は一日、高速道路での草むしりのバイトをしてきたとのこと。そこまでして…。感動と笑いが同時にやってきます。

そして締めは、明川哲也さんが考案し名作『大幸運食堂』の中の短編ひとつをささげている「花丼」。それを現実化し出してくれるのですが、うなります。それで650円。

いま行かないと、いつ「半年先まで予約でいっぱいです」といった事態になっても不思議ではありません。ふらりと京王線に乗って、ぜひ訪ねていってください。きっと、その甲斐があります。やる気のある料理人が(どんな分野の人もそうですが)どれほど人を元気づけてくれるか、実感できると思います。




10月15日はリブロ池袋本店!

10月15日(土)、『ろうそくの炎がささやく言葉』刊行記念イベントの一環として、リブロ池袋本店で朗読会を開催していただきます。

http://www.libro.jp/news/archive/002084.php

出演は柴田元幸! 野崎歓! そしてぼく。思えばこの3人という顔合わせは、あらゆる場で初めてかもしれません。ひとりあたりの持ち時間がたっぷりあるので、何を読むかの選択にも工夫の余地あり。これまでの朗読会にいらした方も、ぜひもういちど、お出かけください!

Monday, 26 September 2011

10月8日は放送大学で

10月8日(土)には放送大学世田谷学習センターで、工藤庸子さん、旦敬介くんとぼくが、文学と旅の関係のすべてを語ります。そして『ろうそくの炎がささやく言葉』からの朗読を。

http://www.keisoshobo.co.jp/news/n2745.html

ぜひいらしてください!

公開の朗読会以外に、大学の授業への訪問朗読を今後いくつか予定しています。都合がつくかぎり行きますので、気軽に声をかけてください。ぼくひとりでも、そのつど都合がつく人を加えて2、3人でも。もちろん謝礼は不要です、本の性格を理解していただけるなら。高校、中学でもいいですよ。ろうそくが使えなくても、それも仕方なし。

よろしくお願いします。

10月7日は馬喰町へ!

10月7日、馬喰町のArt & Eatで、ぱくきょんみさんを中心とした『ろうそくの炎がささやく言葉』(勁草書房)の朗読会が開催されます。なんか、おいしそうな軽食つき。

http://www.art-eat.com/event/?p=1566

女優の安藤朋子さんが朗読者として登場。ぼくも自作を読みます。ぜひいらしてください!

Jeffrey Johnson's Book

アメリカ人の日本文学研究者、ジェフリー・ジョンソンの新著のために書いたblurbが、すでに(本の発売前ですが)Amazon.comに紹介されています。

驚くべき視野をもつ好著です。ぜひごらんください!

http://www.amazon.com/Poetics-Twentieth-Century-Avant-Garde-Studies/dp/0739148761