Monday, 15 November 2021

チリを思い出して

 いま岩波ホールで上映中のパトリシオ・グスマン『夢のアンデス』La cordillera de los sueños をやっと見て、じわじわとこみあげてくるものにやりきれない思い。希望にみちたひとつの社会を崩壊させた独裁者と、その背後にいたアメリカ、そしてシカゴ学派の新自由主義経済理論。苦く、重い作品ですが、その映像の美しさに目をみはります。ぼくがサンチアゴを訪れたのは1984年。以来、つかずはなれずでつづくチリとの縁を、以前に作文に記したことがありました。ここに記しておきますので、よろしかったら。「明治大学ラテンアメリカ研究ノート」という冊子に発表したものです。