24日(土)、ほぼ無人の明治大学リバティタワーで「翻訳から世界文学の創造へ」と」題された、パウル・ツェラン生誕100年記念シンポジウムが開催されました。関口裕昭さん主催。
はじめにロシア文学の斉藤毅さんがマンデリシターム、アメリカ文学の堀内正規さんがディキンソン、ぼくがミショーの詩を取り上げて話す。いずれもツェランが翻訳した詩人たちです。それに対して関口さんが応答し、議論の緒を。
ついでドイツの多和田葉子さんがツェランをモチーフにした新作小説「パウル・ツェランと中国の天使」についての講演と朗読。最後に全員でのディスカッション。あっというまの4時間でした。
50年前にセーヌ川に投身自殺したツェランは、まさにもっとも20世紀らしい詩人のひとり。彼の生涯を思い浮かべながら、詩の本質を探るひととき。ぼくにとってはアンリ・ミショーというきわめて魅力的な詩人・画家に出会い直す、よい機会となりました。
発表者のみなさん、オンライン参加者のみなさん、ありがとうございました!