Thursday, 31 October 2019

「動物のいのち」2

シンポジウム「動物のいのち」が明治大学中野キャンパスで開催されたのは2014年のことでした。その内容は、いろいろな方面にしずかな衝撃を与え、伝説として再話され、生き直されています。

あれから5年。以下のようにシンポジウム「動物のいのち」2を開催します。11月30日(土)午後には、ぜひ明治大学中野キャンパスへ! この5年間の動物論の深まりを実感できる午後にしたいと願っています。

(形式はひとり15分の濃密なショートプレゼンテーションの連続です。)

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シンポジウム「動物のいのち」2

 ヒトは他の動物たちに何を負っているのか?

赤阪友昭(写真家)
石倉敏明(芸術人類学/秋田公立美術大学)
AKI INOMATA (美術家)
今貂子(舞踏家)
奥野克巳(文化人類学/立教大学)
温又柔(小説家)
金井真紀(文筆家・イラストレーター)
倉石信乃(美術史/明治大学)
管啓次郎(比較詩学/明治大学)
内藤まりこ(日本文学/明治大学)
分藤大翼(映像人類学/信州大学)
松田法子(建築史/京都府立大学)
山崎阿弥(声のアーティスト、美術家)
結城正美(環境文学/金沢大学)

2019年11月30日(土)14: 00 - 18: 30
明治大学中野キャンパス5階ホール
入場無料/予約不要

明治大学理工学研究科<総合芸術系>主催

Monday, 28 October 2019

ハチドリの例、4羽

第2回「千羽ハチドリ」からの作例。この場でしか生まれなかっただろうイメージがたくさん。小島敬太、文月悠光、永方佑樹のみなさんと、ぼくです。

ああ、なんであんな迷信 信じちゃったんだろう
まあ、動物なんだから しようがないな
あと、猫舌も克服したいな (敬)

資料を減らさなければ。
ちょうど日傘をさすように
考古学、上手に避けてみるの。 (悠)

沼土に足先を突っ込み
空を見上げる
秋の高空、雲にしがみつく渡蟹  (佑)

日光を地名にしないでよ
未来を人名にしないでよ
決闘を写真にしないでよ  (啓)

第3回の334篇制作が待ち遠しくなってきました!

Sunday, 27 October 2019

「福島民報」10月24日号

「福島民報」10月24日号に、第72回福島県文学賞が発表されました。ぼくは昨年に続き、詩部門の選者。選評も掲載されていますので、ぜひごらんください。そして福島の、特に、中高生の諸君! 来年はぜひ応募してください、待ってます。

Thursday, 24 October 2019

「読書人」3312号(2019年10月22日号)

小川さやか『チョンキンマンションのボスは知っている〜アングラ経済の人類学』(春秋社)の書評を書きました。感動的な本です。日本社会の物質的・精神的体制に対する別の道を求めつづける著者の姿勢に打たれます。

Tuesday, 22 October 2019

「千羽ハチドリ」第2回!

詩の集団即興制作イベント「千羽ハチドリ」第2回は、今週末26日(土)午後2時からtweet を開始します。3行詩333篇が完了するのは、おそらく午後6時ごろか。

今回のゲスト詩人は小島ケイタニーラブと文月悠光! ホスト側は永方佑樹と管啓次郎でお届けします。

小さなハチドリたちがブンブンと羽音を立てて頭の中を飛び交う体験を、リアルタイムでどうぞ! Twitter の @1000hachidori でフォローしてくださいね。

Sunday, 20 October 2019

パラダイス朗読会

そして昨日のシンポジウムに参加した英語詩人たち9名による特別朗読会が、本日開催されます。京都・河原町近くの裏寺極楽寺にて、午後2〜4時。無料です! ぜひいらしてください。アジア太平洋地域で英語で書かれている作品の最前線を体験してください。

神戸女学院にて

19日(土)、神戸女学院大学で開催されたシンポジウム  Innovative Textual Practices in English in the Asia-Pacific に参加。基調講演 On Being Translational を行いました。約60分+質疑応答。オーストラリア出身で神戸女学院で教える Corey Wakeling 主催で、オーストラリア、ハワイ、中国などから英語で革新的な作品を書いている詩人たちが集まりました。朝9時から夕方6時までの長丁場でしたが、非常に充実した一日でした。これまで作品を知らなかった詩人たちに出会うのは大きなよろこび。また何かを試みなくてはという気になります。

それにしても神戸女学院のキャンパスにはびっくり。広大な森に小さな建物が点在する、完全にアメリカの伝統的カレッジの作り。全体が重要文化財みたいですが、さもありなん。うらやましくなる環境です。

Tuesday, 15 October 2019

Flight to Canada

"A man's story is his gris-gris, you know. Taking his story is like taking his gris-gris. The thing that is himself. It's like robbing a man of his Etheric Double... Human hosts walk the streets of the cities, their eyes hollow, the spirit gone out of them. Somebody has taken their story."

Ishmael Reed, Flight to Canada.

Sunday, 13 October 2019

山形にお詫び

今夜、ほんとうなら山形国際ドキュメンタリー映画祭の企画のひとつとして、サックス奏者の仲野麻紀さんと一緒にライヴをしているはずでした。しかし山形新幹線は完全運休、東北新幹線も16時過ぎまで回復せず、結局、山形行きを断念しました。楽しみにしていてくださったみなさま、お詫びを申し上げます。次の機会を、いつか。映画祭に、いつもながらのすばらしい一週間をお祈りいたします。

Friday, 11 October 2019

「図書新聞」3419号(2019年10月19日)

エドゥアール・グリッサン『第四世紀』をめぐる、中村隆之くんとぼくの対談が「図書新聞」に掲載されました。かなり充実した内容です。ぜひお読みください。

Thursday, 10 October 2019

ドイツ大使館で

きょうはドイツ大使館で伊藤比呂美さんと朗読。高橋睦郎さんが来られなくて、彼の詩もぼくが代読しました。比呂美さんの「般若心経」に打たれる。ジェフリー・アングルスさんの英訳をアンドレアス・レーゲルスベルガーさんが読みました。

ぼくが読んだのは「十二月が真夏の国では」とその英訳 "The Country Where December is in Midsummer" そして昨年、トリアー大学のために書いた "Transit Blues" です。トリアーにぼくを招いてくれたヘンリーケ・シュタールさんとアンドレアスの前で、改めて東京でもこの作品を読めたのは、ほんとうにうれしいことでした!

Wednesday, 9 October 2019

「三田文学」2019年秋季号

「三田文学」最新号に巻頭詩「砂浜図書館」を寄稿しました。

最終行にある「Meister N」とは、もちろん日本近現代の最大の詩人のこと。精神的にはいつも属していたともいえる「三田文学」に、初めて寄稿させていただき、感無量です。

ぜひ読んでみてくださいね。

Monday, 7 October 2019

日本ケベック学会(10月6日)

立教大学で開催された日本ケベック学会のシンポジウムで話しました。

シンポジウムのタイトルは「旅、歴史、ポエジー 場所と時間をつなぐもの」。関未玲さん(愛知大学)を司会に、羽生敦子さん(立教大学)が航海者シャンプランについて、石橋正孝さん(立教大学)がジュール・ヴェルヌとナイアガラの滝について。いずれも非常に興味深いお話。

ぼくはケベックとはまったく関係なく、「旅を書くことを学ぶ」という題で自分の本『コロンブスの犬』がいかにジル・ラプージュ『赤道地帯』に多くを負っているかを話しました。自分の話だけでいいのかとも思いましたが、出版30年めの『コロンブスの犬』はすでに他人の本みたいなもの。20代に考えていたことを再点検するいい機会でした。

今回はダニー・ラフェリエールさんが基調講演者。彼は非常におもしろい。作品も何冊も日本語訳が出ていますが、どれもいい。ハイチ出身で20代にはモンレアルで不法就労していた彼が、いまやアカデミー・フランセーズのシャンスリエという要職についている、というアイロニカルな事実もおもしろい。きょうはリービ英雄さんとの対談があるみたいです。行きたいが、行けるかな。


「静狂夜」

10月5日、国分寺のGieeでイベント「静狂夜」が開催されました。主催は長谷部裕嗣さん。詩人たちが、詩の朗読ではなく、歌うという夕べ。まず長谷部さんがギターとハーモニカで弾き語り。ついでぼく。最後に三角みづ紀さんがループ機を使って声を重ねつつ歌う。おもしろい、いいイベントでした。

ぼくはオリジナル曲いくつか。ヴァイオリンの矢野礼子さんが即興で演奏に参加してくれて、非常にいい感じ。矢野さんには、いずれWilco の "Jesus, etc." とディランの "One More Cup of Coffee for the Road" を一緒にやろうとお願いしました。

これからは歌を書いてゆこうと思っています。またどこかで、路上で!