Monday 1 July 2019

ライヴ・ポイエーシス@SCOOL

6月最後の大きなイベントは三鷹のSCOOLを舞台に行ったライヴ制作「おと/ずれる言語」でした。永方佑樹さんの構想とディレクションのもと、川瀬慈(映像人類学)、ジョーダン・スミス(詩人、パフォーマー)、白佳益(大学院生、ファッション研究)のみなさんとぼくが参加。さらに全体のライヴ映像を河合宏樹さん、次々に産み出される詩のtweetをぼくの研究室のM2の学生・林真くんが担当し、緊張感にあふれるステージを作ることができました。

暗闇の中、言語の誕生からはじまり、模倣というキーワードを出してきたアリストテレス以後の詩論とその解体、そしてさまざまな資料コピーの中から聴衆のみなさんに選んでもらった3つの単語を織り込んだ3行詩即興制作まで。この詩はTwitter で「おと/ずれる言語」のアカウントを見ていただければ、全体を読むことができます。

ぼくにとってうれしかったのは、長年の心の師匠だったアメリカの哲学者アルフォンソ・リンギスさんが、東京滞在最後の夜であるにもかかわらず見物に来てくれて、日本語がまったくわからないのに1時間に及んだディスカッション、その後の打ち上げまでずっとつきあってくれたこと。これこそ生涯の思い出です。

即興制作のフォーマットを確立できたので、これを応用し、近いうちにさらに苛酷な即興制作に挑んでみたいと思っています。