お茶の水を通りがかるみなさん、ぜひ明治大学博物館の特別展をごらんください。「エジプト学貴重書展」と題し、19世紀前半に出版されたナポレオン遠征の記録『エジプト誌』、レプシウス(ベルリン大学エジプト学初代教授)の『エジプト、エチオピアのモニュメント』、シャンポリオンによる調査報告『エジプトとヌビアのモニュメント』。いずれも超大判極彩色で、当時のヨーロッパ人が感じたにちがいないエジプト文明に対する驚愕を、まざまざと想起させてくれます。所蔵されていてもまず目にすることのない貴重書、ぜひこの機会に。当時の図版印刷のすごさにも息を呑みます。