3月17〜20日、ハーヴァード大学で開催されたアメリカ比較文学会の年次大会に参加しました。この学会はセミナー形式で行われ、基本12人が3日間顔を合わせて交互に発表します。われわれはちょっと変則的で、13人参加、2日間で行われました。
テーマは Ecocriticism in Japan: Season 2 です。昨年につづいて、ベイツ・カレッジの和氣久明さん、金沢大学の結城正美さんとぼくがチェア。クリスティン・マランさん(ミネソタ大学)、ミミ・ロングさん(カリフォルニア大学アーヴァイン校)、ダグ・スレイメイカーさん(ケンタッキー大学)、レイ・マゴサキさん(チャップマン大学)、上野俊哉さん(和光大学)など、興味をおなじくする友人たちが集まり、楽しく実りの多い議論ができました。
ボストン/ケンブリッジは20年ぶり。ボストンはアメリカの他の大都市に比べて落ち着いた、いい街です。空港からダウンタウンまで地下鉄でわずか3駅だというのも便利。学会のあいまを縫っての散策も発見が相次ぎました。
今回の基調講演はUCLAのウルスラ・ハイザさん。エコクリティシズムの第一人者ですが、じつはぼくがはじめてこの学会に参加した1997年(メキシコのプエルト・バジャルタで開催)、初のエコクリティシズム・セッションが行われ、パトリック・マーフィーさんが組織したそれにはハイザ、ぼく、キャリー・ウルフらが参加していました。 それぞれ指導的な研究者になっているかれらに比べると、まだ入口でまごまごしている自分を反省。
でもまだ、これからです。やるべき課題は山積み。さしあたっては Rewilding の活動でしょうか。すべては山川草木鳥獣虫魚とともに。