11月21日(土)、東大文学部の集英社寄付講座として「アカデミズムとパフォーマンスのあいだで」と題する授業(?)を行いました。ホストは柴田元幸さん。
フランス文学者の岩切正一郎さんとぼくが半々で担当。しかも岩切さんにはゲストとして女優の那須佐代子さん、ぼくには小島ケイタニーラブがつき、すごく豪華なひとときになりました。
まず第1部。岩切さんとぼくがそれぞれの仕事を紹介。ついで岩切さんは自作詩の朗読。ぼくは『ろうそくの炎がささやく言葉』(勁草書房)所収の「川が川に戻る最初の日」を小島くんの音楽つきで朗読し、そのまま小島くんが名曲「ベルカ」を歌ってくれました。
第2部では、岩切さんが訳した『悲しみを聴く石』上演台本を、まだ稽古中の那須さんが読んでくださいました。制作途上の舞台の迫力。女優さんの怪物的すごさを実感しました。
ついで、こっちも、秘密にしていた特別ゲストとして古川日出男登場。古川作の「『銀河鉄道の夜』の夜」を、柴田さんも加えた4人で上演。これはかなりの衝撃を、みなさんに与えたのでは。
東大文学部の大教室でこんなパフォーマンスが演じられたのは、まちがいなく空前絶後。とはいえ、また機会があれば、やってみたいことです。朗読劇『銀河鉄道の夜』の今後の展開にも、ご期待ください。