本年度前半は基本に立ち戻り、批評的な射程のある本を読んで議論する。フィクション/ノンフィクションの区別やそれぞれのサブジャンルに囚われない、コンセプチュアルで探求的な文のあり方を探ることにしたい。大きな方針として、2週間で1冊を読み、議論を深める。学期末には、リサーチ・ペーパーを提出する。長さは400字詰め原稿用紙換算20枚を標準とする。平行して36冊の個人ブックリストを制作する(別途指示)。
以下、課題とする図書。またディスカッションのリーダーを指定する。M1の4名それぞれの研究テーマに合わせた。
4月16日、23日
管啓次郎『ストレンジオグラフィ』(左右社)=全員谷川健一『常世論』(講談社学術文庫)=上城
石牟礼道子『苦海浄土』(講談社文庫)=北国
吉本隆明『宮沢賢治』(ちくま学芸文庫)=小金
中井久夫『伝えることと伝わること』(ちくま学芸文庫)=山口
ティム・インゴルド『ラインズ』(左右社)=全員
発表(ひとり15分厳守)=全員
まとめ
6月4日はImaginAsia 2015のため休講。その後、 後期にはインゴルドの論文を英語で輪読する予定。