Sunday, 14 January 2024

安藤昌益をめぐって

1月7日、八戸で安藤昌益をめぐるシンポジウムが開催されました。八戸ブックセンターほかが主催。八戸で町医者として活躍した思想家・安藤昌益について。まず、ぼくが一昨年書いたふたり朗読劇「ヘンリと昌益」を上演。昌益役は作家の木村友祐さんで、せりふをすべて南部弁に書き換えて演じてくれました。 

ついで第2部として、社会学者の山内明美さん(宮城教育大学)を加えて鼎談。この3人の顔合わせは2014年におなじ八戸のSlow Baseで開催した鼎談(記録は文芸誌「すばる」に収録)以来、10年ぶりです。鼎談の最後に、やはり安藤昌益を主題とした一人芝居を演じる(=8日に上演)地元の代表的演劇人・柾谷伸夫さんに加わっていただき4人でいろいろな話題にふれることができました。

ぼくとしては安藤昌益の思想を19世紀アメリカの思想家ヘンリー・デヴィッド・ソローとむすびつけたこと、またかつて八戸藩を襲った猪飢饉をかつてのアイルランドのじゃがいも飢饉と並べて考えたことに(いずれも人間社会のシステムの問題)意義があったかと思っています。

安藤昌益の独自の思想については、これからも考えていきたいと思っています。5年後(?)には、また八戸で!