Sunday 12 September 2021

『本は読めないものだから心配するな』ちくま文庫版

 ぼくの読書エッセー集『本は読めないものだから心配するな』が、ちくま文庫の9月の新刊として生まれ変わりました。原著は2009年、左右社刊。タイトルとなったエッセーはさらに古く1997年、ぼくが39歳のときに書いたもの。こうして見ると12年ごとに新しい生命を得ているようです。

惣田紗希さんのかわいい表紙絵、そして柴崎友香さんの感動的な解説付き。『読書について』というタイトルの詩集としても、『ページの国へ』という紀行文としても、読むことができる本です。「文庫版あとがき」に代わるものとして書いた巻末の短い文章も、ぜひ読んでみてください。

類例のない本です、たぶん。デザインの五十嵐哲夫さん、編集の河内卓さん、ありがとうございました!