Wednesday, 8 May 2019

モロッコで

モロッコの首都ラバトで開催された世界俳句セミナーで、5月3日、基調講演と朗読を行いました。講演のタイトルは De la transpoétique、この日の主題だった "transpoétique" というキーワードを、ぼく自身の poétique transversale (transnationale, translinguistique) の立場から論じました。

その後の朗読は、ぼくの初期のWalking Poems から日本語と英語で。若いウード奏者が即興で伴奏してくれた、楽興のひとときでした。

このセミナーを組織し招待してくれたのは、昨年まで東京のモロッコ大使館に勤務していたAbdelkader Jamoussiさん。すばらしい歓待を、ありがとうございました。

モロッコという国の魅力、ラバトの落ち着いた雰囲気を堪能することができました。ぼくにとっては初のアラブ文化圏(そして初のアフリカ大陸)。ラマダン直前でしたが、いまはすでにラマダンの真最中、毎日の断食行が進行しているはずです。また訪ねてみます、きっと。

ぼくの作品はジャンルとしてはフリー・ヴァースの現代詩ですが、みなさんの俳句にかける情熱に打たれました。もちろん、日本語俳句とはちがって、短い3行詩という感じですが、ずいぶんいろいろな情感をこめることができます。ちょっと追求してみたいところです。