本日、第5回「鉄犬ヘテロトピア文学賞」選考結果を発表いたしました。受賞作は台湾の原住民作家、シャマン・ラポガンさんの自伝小説『大海に生きる夢』(下村作次郎訳、草風館)です。
東アジアの島々をむすぶ海の道を背景とした現代世界文学の傑作。日本語文学の賞に翻訳文学を選出することのぜひを含めて、長い議論の果て、選考委員全員で一致して決めました。下記に受賞のことば、選評が掲載されています。ぜひお読みください。
http://www.sunnyboybooks.jp/the-5th-irondog-heterotopia-iteraryprize/
この文学賞、2020年の最終回まで、いよいよあと2回を残すのみとなりました。「現代」の名のもとに多くの小さな声を押し潰す力に対する抵抗として構想され、選ばれている賞です。小さな場を根拠とする文学を、これからも読んでいきましょう。