サラヴァ東京での古川日出男の朗読。強烈だった。2時間のあいだにどれだけの文字列が彼をかけぬけて、ほとばしり出ただろう。発火しただろう。そして、黒田育世の踊り。初めて見たが、物語に並走しながら瞬時の変貌をくりかえすそのダンサーの姿は炎だった、肉だった、出産だった。「人」が両手を広げると「火」。「炎」こそ出産の姿かも。
そして参加していたふたりのミュージシャンのすばらしさ。ギタリストのimaginativeな演奏は天啓だった。ギターって、やっぱりいいなあ。作家、ダンサー、ギタリストだけで、これだけのことができるのか。すごい。
ぼくの朗読はただ地味な短い詩をぼそぼそと読むだけなので、ちょっと考え直したほうがよかった。そのうち、何かの工夫を。