7月6日、青山ブックセンター六本木店での『星の王子さま』をめぐるイベント。小池昌代さんとの対談を中心に40分。30人ほどのお客さんとともに、楽しくなごやかなひとときで、サン=テグジュペリくん111歳のお誕生日を1週間遅れで祝うことができました。
「王子」新訳をめぐるいくつかのポイントを話し合ったのち、朗読劇「きつねと王子の出会い」の上演! 配役は、きつね=小池昌代、王子=安田沙絵、語り手=ぼく。これはみなさんに楽しんでいただけたと思います。小池きつね(いちばんせりふが多かった)の熱演を録音しておかなかったのが残念。
ぼくの新訳についても、西原さんの絵についても、まっぷたつに割れた反応をいただきつつあります。内藤訳が自分にとっての王子になっている人には、ぼくの訳はがまんできないものみたいだし、原作者のイラストに愛着を覚える人にとっては、西原さんの絵は言語道断みたいだし。
でもね、そのように派生物を生み出しながら成長してゆくのが作品の栄光。世界に対する集合的想像力は、それだけ確実にゆたかになっています。
気がむいたら、手にとってみてください。