2011年5月29日日曜日

昨日の言葉 22

わたしがじぶんの本にもどると、本のページに加速度がついて、どんどん猛烈な速さでめくれて行った。そしてとうとう海上の舵輪みたいにスピンしたのだった。
(リチャード・ブローティガン、藤本和子訳)

「なぞらえる」ことによって世界を「はかる」(測る、計る、くわだてる)という認識と表現の方法(モシ語では、どちらの行為もmakeという動詞で表される)は、モシを含む黒人アフリカ社会に豊かに発達しているが、動物とくに野生動物は、そのメタファーの有力な媒体となっている。
(川田順造)

弥生時代、稲作は日本海に沿って急速に津軽地方にまでもたらされた。このように稲作が伝わったメイン・ルートは「海の道」であったのである。このような現象は、「農民」「漁民」と分けるような思考の枠組みでは捉えきれない人々の存在を意味している。私は日本に稲作をもたらしたのも、南太平洋に根栽農耕をもたらしたのも、農民でも漁民でもない「海人」ではなかったのかと考える。
(後藤明)