Tuesday, 11 January 2011

「樹木」展、終了、そして次は?

われわれの展示「樹木 木と人の心」は10日で終了、きょう撤収しました。最後の週末に来てくれたみなさん、ありがとうございました。うれしいメッセージをたくさんいただき、これをもって次年度につなげてゆきたいと思います。

次年度、つまり今年のテーマは、「川から海へ」。水という強烈な造形力をもったモノ、というか生命のすべてをつらぬく力に、正面から接近を図りたいと思います。

きょうは撤収にかけつけてくれた参加作家の佐々木愛さん、兼田言子さんと、のんびりコリアン屋台(キャンパスに来る)のランチを食べながらプチ反省会。学生のみんなとも、次回にむけて議論を重ねてゆこうと思います。佐々木さんとは来月、札幌でもご一緒します。過去の反復にならないよう、まったく新しい考えや光や色合いを探りたい。

夕方には、今週14日からの展示作家である新井卓さんにダゲレロタイプの出品作品を見せていただきました。最高におもしろい。写真のひとつの起源であるこの方式にこだわり、複製物にはならない光の痕跡を追求する彼は、現代の錬金術師。水銀と銀の相互作用にいかに鹿革やベンガラが関わってくるか、その魔法みたいな手仕事としてのおもしろさが最大のポイントかもしれません。

新井さんの構想力には話していて大きな刺激を受けます。ヒトと画像の関係を根源的に考え直すためにも、必見の展示です。理工の学生には全員に見てほしい。

こうして寒い一日が過ぎて。あの病んだタヌキは、もう死んじゃったんだろうか。別のタヌキたちに、いくらでもキャンパスに遊びにきてほしい。