Friday, 4 February 2011
Wednesday, 2 February 2011
日々の笑い
笑いの種はいたるところにあるもの。
その1。今日お昼ごはんを食べながら読売新聞を読んでいると「編集手帳」にこんな記述が。
「明治の中頃に渡米した画家の丸山晩霞に挿話がある。ブドウを買おうとして「ポルトをくれ」と店員に伝えたが、理解してもらえずに憤慨した。ポルトガル(葡萄牙)のポルトで通じると思ったらしい。」
ポルトガルの国名の音表記に中国語が「葡萄牙」を使ったからといって、「葡萄」の部分をとりだしてそれをポルトと読ませ、しかもそれが「ぶどう」の意味に対応していると考えるなんて。なんという飛躍的想像力、天才的翻訳。吹き出しました。
その2。おなじ新聞の広告欄に出ていた女優さん。「山内明日」と書き、「やまのうち・めいび」と読むらしい。明日はMaybe? うますぎる命名だ。以前、「月」と書いて「るな」と読む名前を聞いたことがあったが、こんなふうにinterlingualな実践が行われているのだから、現実にはかなわない。
その3。チェホフの臨終の言葉はIch sterbe.だったそうだ。ドイツ語なんて大してできなかったのに、ドイツ語で「おれ、死ぬよ」。ということを「三上のブログ」で知った。「これって周りの人が聞きまちがえただけじゃないのか」とぼくがいったら、息子がぼそりと「息してるべ」。チェホフの臨終の言葉日本語説。
言葉って、結局、聞きなしがすべてなのか。全員が全員の言葉を誤解して別の言語で聞いている、それが世界の秘密なのか。そうかも。恐ろしいことだ。
その1。今日お昼ごはんを食べながら読売新聞を読んでいると「編集手帳」にこんな記述が。
「明治の中頃に渡米した画家の丸山晩霞に挿話がある。ブドウを買おうとして「ポルトをくれ」と店員に伝えたが、理解してもらえずに憤慨した。ポルトガル(葡萄牙)のポルトで通じると思ったらしい。」
ポルトガルの国名の音表記に中国語が「葡萄牙」を使ったからといって、「葡萄」の部分をとりだしてそれをポルトと読ませ、しかもそれが「ぶどう」の意味に対応していると考えるなんて。なんという飛躍的想像力、天才的翻訳。吹き出しました。
その2。おなじ新聞の広告欄に出ていた女優さん。「山内明日」と書き、「やまのうち・めいび」と読むらしい。明日はMaybe? うますぎる命名だ。以前、「月」と書いて「るな」と読む名前を聞いたことがあったが、こんなふうにinterlingualな実践が行われているのだから、現実にはかなわない。
その3。チェホフの臨終の言葉はIch sterbe.だったそうだ。ドイツ語なんて大してできなかったのに、ドイツ語で「おれ、死ぬよ」。ということを「三上のブログ」で知った。「これって周りの人が聞きまちがえただけじゃないのか」とぼくがいったら、息子がぼそりと「息してるべ」。チェホフの臨終の言葉日本語説。
言葉って、結局、聞きなしがすべてなのか。全員が全員の言葉を誤解して別の言語で聞いている、それが世界の秘密なのか。そうかも。恐ろしいことだ。
Tuesday, 1 February 2011
「水牛のように」2月号
更新されました、「水牛のように」。
http://www.suigyu.com/sg1102.html#05
ぼくは「犬狼詩集」23、24を寄稿しています。
ところで、『Agend'Ars 2』を構成するはずの64篇のうち、すでに54篇ができました。今年も秋分を待つか、それとも季節をはやめて夏至に刊行するか。いずれにせよコピー印刷ホチキス留め限定30部くらいですから、大したことではないけれど。
全256篇までは、必ず続けます。
http://www.suigyu.com/sg1102.html#05
ぼくは「犬狼詩集」23、24を寄稿しています。
ところで、『Agend'Ars 2』を構成するはずの64篇のうち、すでに54篇ができました。今年も秋分を待つか、それとも季節をはやめて夏至に刊行するか。いずれにせよコピー印刷ホチキス留め限定30部くらいですから、大したことではないけれど。
全256篇までは、必ず続けます。
『斜線の旅』、読売文学賞
ぼくの本『斜線の旅』(インスクリプト)が、第62回読売文学賞(随筆・紀行賞)を受賞しました。
2005年からの足掛け5年にわたる連載を好き勝手な題材とスタイルで思うがままに書かせてくださった「風の旅人」編集長の佐伯剛さん、その連載を美しい一冊にしてくださったインスクリプトの丸山哲郎さん、そしてこの本を愛読してくださったすべての既知および未知の友人たちに、心から感謝します。ありがとうございました。
とりわけうれしいのは、この部門の昨年の受賞作が堀江敏幸さんの『正弦曲線』だということ、そして今年の「研究・翻訳賞」が野崎歓さんの『異邦の香り』だということ。二人の友人たちと、こんなかたちでそれぞれの仕事の一区切りを祝うことができるのは、ほんとうに幸運なことです。
そして二人の名前を出すと、もう一人の親友のことを思い出さずにはいられません。一昨年の夏に亡くなった編集者の津田新吾。彼のお別れの会で彼を送り出す言葉を述べたのが、野崎さん、堀江さん、ぼくでした。送り出した、たしかに、でもどこにむかって? その後もぼくらはそれぞれがそれぞれの本の島に住み、島々は勝手に可視不可視の火山活動を続けています。その島と島のあいだの海のどこかで、ジュゴンのように、ジュゴンとして、彼はいまもぷかぷかと浮かびまどろんでいるような気がします。
本は物として存在するけれど、その本質は想像的なもの。そして想像の世界には、時間の隔てもなく空間の分離もありません。だったらジュゴンのためにわざと熱帯の海岸に本を置き忘れてくるのも、意味のないことではないでしょう。ジュゴンは永遠にまどろみながら、砂の上の本を、文字ではなく気配で読みとってくれるかもしれません。餌だと思って食べてしまうのでなければ!
斜線の旅は続きます。
2005年からの足掛け5年にわたる連載を好き勝手な題材とスタイルで思うがままに書かせてくださった「風の旅人」編集長の佐伯剛さん、その連載を美しい一冊にしてくださったインスクリプトの丸山哲郎さん、そしてこの本を愛読してくださったすべての既知および未知の友人たちに、心から感謝します。ありがとうございました。
とりわけうれしいのは、この部門の昨年の受賞作が堀江敏幸さんの『正弦曲線』だということ、そして今年の「研究・翻訳賞」が野崎歓さんの『異邦の香り』だということ。二人の友人たちと、こんなかたちでそれぞれの仕事の一区切りを祝うことができるのは、ほんとうに幸運なことです。
そして二人の名前を出すと、もう一人の親友のことを思い出さずにはいられません。一昨年の夏に亡くなった編集者の津田新吾。彼のお別れの会で彼を送り出す言葉を述べたのが、野崎さん、堀江さん、ぼくでした。送り出した、たしかに、でもどこにむかって? その後もぼくらはそれぞれがそれぞれの本の島に住み、島々は勝手に可視不可視の火山活動を続けています。その島と島のあいだの海のどこかで、ジュゴンのように、ジュゴンとして、彼はいまもぷかぷかと浮かびまどろんでいるような気がします。
本は物として存在するけれど、その本質は想像的なもの。そして想像の世界には、時間の隔てもなく空間の分離もありません。だったらジュゴンのためにわざと熱帯の海岸に本を置き忘れてくるのも、意味のないことではないでしょう。ジュゴンは永遠にまどろみながら、砂の上の本を、文字ではなく気配で読みとってくれるかもしれません。餌だと思って食べてしまうのでなければ!
斜線の旅は続きます。
倉橋由美子文芸賞発表!
高山宏さん、陣野俊史さんとぼくが審査員を務める倉橋由美子文芸賞(明治大学連合父母会文学賞)の受賞作が、昨日31日に発表されました。
http://www.meiji.ac.jp/koho/hus/html/dtl_0007421.html
いずれも力作ぞろいではありましたが、ちょっと粗い点、雑な部分も目立ちました。もう少し推敲すれば、ずっとよくなるものばかり。
ディジタルコンテンツ系の大学院生のみんなも興味深い作品を寄せてくれたようです(といっても審査員は誰がどの作品を書いたかは知らない)。今回は選外でしたけれど、次回もまたぜひ応募してください!
http://www.meiji.ac.jp/koho/hus/html/dtl_0007421.html
いずれも力作ぞろいではありましたが、ちょっと粗い点、雑な部分も目立ちました。もう少し推敲すれば、ずっとよくなるものばかり。
ディジタルコンテンツ系の大学院生のみんなも興味深い作品を寄せてくれたようです(といっても審査員は誰がどの作品を書いたかは知らない)。今回は選外でしたけれど、次回もまたぜひ応募してください!
Agend'Ars 1
Ha llegado el momento de convertir este cuarto en mi taller
Para elaborar frutos que no contienen agua
El contorno será dado, como constelación, por línea discontinua
Y formará una pendiente suave que cae al mar
Su afinación libre, rasguños superpuestos
Tres leves aves que vuelan detrás de la torre que se aleja
No importa cuántos imperios caigan en este mundo
Te basta una sola república de esperanza
Una tierra donde se dan cuenta que es la nieve, la esencia del arce azucarero
En mi taller no hay diccionario
Toman su lugar todo el tipo de clavos y papeles de lija
Aquí, los elegantes barcos bailan locos como las abejas
Y transpiran las hojas de letras pasmadas
Reinterpretación de las latitudes que se derriten
En el centro de este cuarto se pondrá una tabla redonda de haya japonesa
Para invitar seis muertos cada mediodía
(Una traducción tentativa por Eiko Minami)
(Una traducción tentativa por Eiko Minami)
Agend'Ars スペイン語訳!
ぼくの詩集『Agend'Ars』のスペイン語訳がメキシコ文学研究者・南映子さんの手によって進行中です。まだ第1稿の段階ですが、これから不定時に、順次掲載してゆくことにします。南さん、ありがとうございます。
なおこのスペイン語訳に関して、ここでは通し番号の表記をローマ数字ではなくアラビア数字にします。深い意味はありません。
ぼく自身による英訳も、なるべく早い時期にまとめたいと思っていますのでご期待ください(といってもいつになることか)。
なおこのスペイン語訳に関して、ここでは通し番号の表記をローマ数字ではなくアラビア数字にします。深い意味はありません。
ぼく自身による英訳も、なるべく早い時期にまとめたいと思っていますのでご期待ください(といってもいつになることか)。
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