2009年6月14日日曜日

マオリ講座、終了

土曜日、明治大学リバティアカデミー「世界文化の旅・先住民編」で「マオリ」についての話をする。

いわずとしれた、アオテアロア=ニュージーランドの先住民。そして同時に、太平洋に広大な三角形を描き出すポリネシア言語文化圏の、要ともなる人々だ。

映画とは本当に強力な表現手段なので、マオリについて知りたいという人にはいつも勧めてきた2本の映画を、またこんども勧めた。Once Were WarriorsとWhale Rider。もっとも前者は、あまりの強烈な暴力描写に教室で見るのもはばかられたため、後者の、北島東海岸ギズボーン周辺の美しさがわかる場面をちょっとだけ。何度見てもジンとくる、信じがたい美しさ。

前にもいったけど、「アフリカ編」「島めぐり編」「先住民編」と3年かけて続いてきたこの講座も、今年かぎりでおしまいだ。コーディネーターの中村和恵さんが来年度は在外研究に出るためだが、本当に学ぶことの多いシリーズだった。講師の側が他の講師の話をぜんぶ聞くというかたちは、なかなかできない。その成果の一端を、岩波の新刊『世界中のアフリカへ行こう』でごらんあれ。

またいつか、さらに新たな課題を見出して、別の主題で続行したいもの。

終わって、今日は大阪。着いてみると、まるで中国のような熱気。ふらふら歩いているうちに、偶然、天満に出た。天満? 松本健二さんの本拠地か、ここが! ラテンアメリカ文学者(詩人セサル・バジェホの研究者)の松本さんは、まちがいなく、スペイン語の短編小説を誰よりもたくさん読んでいる人(何があっても1日1編を自分にノルマとして課しているのだ)。そうか、ここが天満か。こんなことなら、あらかじめ松本さんに連絡しておけばよかった。

http://bar-trilce.no-blog.jp/

ところで日本経済新聞・日曜日の「半歩遅れの読書術」は、先週の西脇順三郎に続いて今日は林達夫。残る2回も、どうぞお楽しみに。