Tuesday, 2 June 2009

リボニア語最後の話者、ユルギ

「朝日新聞」の6月1日の夕刊に、「30歳、一人で伝える言語」という記事。あまりに、あまりに感動的。

ラトビアのバルト海沿岸の漁村のことば、リボニア語。フォーク歌手のユルギ・スタルテさんが、その最後のスピーカーだそうだ。リボニア語は「ウラル語族に属し、印欧語族のラトビア語とは構造は全く異なる」。

ラトビア語に包囲されながら、彼女は幼稚園にも行かず、ひたすらおじいちゃんの話を聴いて育った。いまは10歳の長男と3歳の長女に、彼女が毎日リボニア語で話しかける日々。

1から3へ。ぜひ復活をかけて、その習慣をつづけてほしい。そうすればいつかは白水社のエクスプレス・シリーズで、リボニア語入門が発売される日が来るかも。そして日本の中学校では、英語に代わってリボニア語を履修することが認められるようになるかも。