名古屋で、ほんとうにひさしぶりに栄の地下街を端から端まで歩いた。
30数年前、中学・高校のころはこの地下街が通学路。バスの乗り換えの都合で、西の端から東の端まで、学校がある日には必ず歩いた。いまは商店の並びはもちろん変わっているけれど、そして書店にも名前が変わったところがあるけれど、基本構造は変わらず。地下街とは19世紀的アーケードが地下に潜ったもの。人の顔、顔、顔が、怖いくらいの波となって押し寄せてくる。
それから地上に出ると、むかしのバスターミナルが宇宙船になっていた! 水の宇宙船。屋上庭園にでっかい池が作られている。綺想、名古屋ならではの。2002年にはできていたというのだが、初めて来た。過去7年ほども、栄にはほとんど来てなかったということか。
おなじひとつの都市の中でも、行く場所、行かない場所は、はっきり分かれるもんだなあ、と改めて思った。人それぞれのケモノ道が、年ごとに変化してゆくわけだ。