Sunday, 26 December 2010

とにかく1200時間を

先日、22日、現在進行中の修士論文の「完成間近報告」のための臨時ゼミを開催した。ところが、よくない。非常によくない。あまりにも費やしている時間の絶対量が不足している。

別のところで、学部学生に修士課程のことを話していて、「修論にはだいたい1200時間かかるよ」と答えた。修士の1年目に必要単位をとり、2年目は修論に専念するとして、4時間×300日。他にもバイトだのいろいろやることがあるということを計算に入れても、これが最低限の数字。理想的には2400時間をかけるべきだ。

ひとつの外国語の基本を身につけるにはだいたい500時間かかると昔からいわれているが、修論の場合、少なくとも読むのに1000時間、書くのに200時間をかけてほしい。1時間で3枚書けるとすれば、100時間で300枚書ける。それに100時間の推敲を重ねて、最終的に120〜150枚の論文になれば、まずまず格好がつくだろう。

ところが現状は、あまりにも時間をかけていない。たとえば就活を、大義名分にしてはいけない。大学院は、あくまでも研究をし、論文を書くための場。以前、大学院に入ったのに「論文を書きたくない」というどうにも理解に苦しむことを平気で口にする者がいたが、それでは野球チームに入団しながら「試合に出たくない」というようなもの。まったくバカげている。

論文を書いているあいだは、クリスマスも正月もないのがあたりまえ。起きているかぎりのすべての時間を使って、最大限の努力をすること。正月は3ヶ月ずらして、2月末に最終審査を終えてから、みんなでお雑煮でも作ることにしよう。

さいわい、というか、1日に10時間の作業を30日続ければ、1ヶ月で300時間は達成できる。実際、たとえば数理ビジネス系でアクチュアリ試験を受けている人などは、その程度のペースで準備にとりくんでいる。

健闘を祈る。