2009年11月19日木曜日

連載終了

講談社のメールマガジン「現代新書カフェ」に連載してきた「アメリカ・インディアンは何を考えてきたか」が最終回を迎えました。

これから越冬中に全面的に手を入れて、できれば来年の夏休み前に、新書として出したいと思っています。

とはいえ、まだまだぜんぜん不十分。対象が巨大なので(北アメリカ大陸の先住民世界のすべて)どう書いても不十分ですが、それでも。

ぼくの英雄ともいうべきジョン・ウェズリー・パウエルやフランツ・ボアズ、そしてクロード・レヴィ=ストロースやデル・ハイムズに捧げる本にしたいもの。

最後に引用したズニの祈りの一節を、以下に引用しておきます。

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 太陽をめぐる話の最後に、ズニが新生児を太陽に紹介する儀礼のことばを見ておきたい。生後八日目、赤ちゃんの頭はオバ(父方の氏族の女性)たちによって洗われる。これが新生児にとって最重要の儀礼だという。赤ちゃんの手にトウモロコシの粉を握らせ、夜明け、屋外に連れ出す。一同は東をむいて立つ。
 それからトウモロコシの粉をはらはらと撒きつつ、父方の祖母によって、こんな祈りが唱えられる。

 さあ、いよいよ今日、
 わたしたちの子よ、
 おまえは立って太陽の
 光の中に出てゆく。
 おまえのこの日を用意するため、
 おまえのこれまでの日が終わったとき、
 八日間が過ぎたとき、
 わたしたちの父である太陽は、
 彼の聖なる場所にこもっていた。
 そして夜の父たちが、
 出てきてかれらの聖なる場所に立ち、
 祝福された夜を過ごしたのだが、
 その夜の夜明けを迎えるために
 わたしたちはやってきた。
 そして今日、
 わたしたちの父たち、
 夜明けの司祭たちは、
 出てきてかれらの聖なる場所に立った。
 父なる太陽が
 出てきてその聖なる場所に立った。
 わたしたちの子よ、
 今日はおまえの日です。
 今日、白トウモロコシの肉、
 この祈りの食物を、
 わたしたちの父なる太陽に
 この祈りの食物をささげます。
 おまえが父なる太陽にむかってゆく道、
 この道がゆたかなものでありますように。
 おまえの道が果たされたとき
 おまえの考えの中で(わたしたちが命を得て)
 おまえがやがて思い出すのがわたしたちでありますように、
 今日、この日、
 わたしたちの父なる太陽にむかって
 そのためにわたしたちは祈りの食物をささげます、
 わたしたち全員が道を歩み抜くのを
 おまえが助けてくれるように。