Saturday 25 April 2009

現代日本語書き言葉均衡コーパス

とはすごい名前だが、国立国語研究所の「研究開発部門言語資源グループ」が進めているプロジェクト名。要するに現代日本語の文章のサンプルを言語データベースKOTONOHAとしてまとめるということらしい。

で、ランダムに抽出されたらしいぼくのところにも、文章の採録許可が来たのだが、おもしろいことに、採録されるのはぼく自身の文章ではなくて、ぼくが10年ほどまえに訳したアメリカのリトアニア系哲学者アルフォンソ・リンギスの一文。現代日本語における翻訳文のサンプルとして。

翻訳文も日本語文として確固たる位置を占めているわけだから当然なのだが、長らく翻訳をやってきた者としてはこのあたりまえの事実がちゃんと認められるのが、ちょっとうれしいような。

とはいえ「ぼく自身の文章」と上で呼んだものも、結局はつねに一種の翻訳文。