2010年9月25日土曜日

ほらその外側を剝ぎ取れ

コンゴ、キンシャサのストリート・バンド、スタッフ・ベンダ・ビリリを追ったドキュメンタリー『ベンダ・ビリリ』。身体障害者の大人とストリートチルドレンからなる奇跡のバンドだが、そんな要素をまったく知らずに音だけを聴いても、強烈なソウルと美しさのある音楽に感動する。

ベンダ・ビリリとは「外側を剝ぎ取れ」という意味なのだそうだ。虚飾を捨てろ、内面を見よ。

あっけにとられたのは少年ロジェが自分で考案した1弦ギター「サトンゲ」。驚異の楽器。スライドギターのような音色で自由自在に音を曲げてゆく。このロジェの年ごとの成長ぶりも見所のひとつ。

それにしても、かれらが使いこんだ楽器にほれぼれする。楽器とは人が楽器とすごした時間に比例して人とともに成熟してゆくものなのか。理想的には手作りしたいもの。それが誰も見たことがない楽器なら、なおおもしろい。

走る電車から見る流れてゆく風景がふるえるほど美しい。絶対お勧めです。来月、日比谷野音にかれらが登場するのが楽しみ。