Thursday, 8 November 2012

台湾原住民小学生サンバ

日曜日、那覇ですごいものを見ました。台湾の原住民小学生たちのサンバ・パレード! 総勢およそ30人、さまざまなドラム類を下げて、あくまでも陽気に楽しく元気に明るく強烈なビートを堪能させてくれました。

平和通りから桜坂劇場へ。かれらの公演を実現したのは翁長巳酉さん。かつてブラジルに12年住み、観光客など絶対に行かないキロンボ(元逃亡奴隷たちの村)をまわって異なるリズムを体に叩きこんできたパーカッショニストです。

その彼女が何を思ったか、台湾・台東の子供たちにパーカッションを教えはじめ、その驚くべき成果がいまここに。もちろん、バックに何がついているわけでもありません。完全に手弁当、草の根交流が実現した感動的な光景でした。

ブラジルを基礎に、これから子供たちが独自のヴァリエーションを生み出してゆく、そこが肝心なのだと翁長さんはいいます。この水平感覚、自在な越境/混淆/即興性に、こっちの目も耳も開きました。

Facebookに映像をアップしているので、興味がある人はぜひごらんください。

(なお「原住民」とは台湾での正式の呼び方。台湾では「先住民」が「すでに滅亡した」という意味を帯びるようです。)