東北ツアーのまとめです。
明治大学理工学研究科新領域創造専攻ディジタルコンテンツ系・管啓次郎研究室では、小説家・古川日出男、音楽家・小島ケイタニーラブとの共同プロジェクトとして、オリジナル朗読劇『銀河鉄道の夜』の東北公演ツアーを実施した。
これは昨年12月24日にサラヴァ東京で初演され、本年3月11日にRainy Day Books & Cafeで再演された舞台をさらに進化させたもので、第4の出演者として翻訳家・東京大学教授の柴田元幸を迎えている。仙台では、さらにゲストとして批評家・早稲田大学教授の小沼純一も朗読に参加した。
今回のツアーは明治大学震災復興支援センターの協賛を得、また大船渡市、岩手県教育委員会、仙台市、IBC岩手放送の後援、さらに株式会社朝日出版社、株式会社勁草書房、左右社、認定NPO法人・国境なき子どもたちの協力を得て実現した。以下、関連企画の実施履歴と、関連報道記録を記す。
5月16日(水)
シンポジウムと朗読「<東北>と声」(明治大学リバティータワーにて)。参加=野崎歓(東京大学教授)、柴田元幸(東京大学教授)、古川日出男(小説家)。司会=管啓次郎。震災後の状況における文学の位置と役割をめぐって、本質的議論が交わされた。
「図書新聞」3064号(2012年6月2日)に編集部による詳細な報告が掲載された。
5月18日(金)
大船渡中学仮設住宅訪問朗読会。仮設に住むみなさんを対象として、古川・管・小島・柴田による朗読会を開催。約30名が参加し、好評を得た。
「岩手日報」5月19日朝刊に記事。
5月19日(土)
大船渡リアスホール・マルチスペースにて公演。観客約130名。
NHK盛岡にて当日夜のローカル・ニュースで大きく取り上げられる。
5月20日(日)
せんだいメディアテーク・スタジオシアターにて公演。観客73名。
5月21日(月)
福島市音楽堂小ホールにて公演。観客30名。
「福島民報」5月22日朝刊に記事。5月30日朝刊にも長いインタビュー記事(古川を中心に)。
また全体を通じては、ツアーに同行した待田晋哉記者による渾身の記事が「読売新聞」5月29日朝刊に掲載された。
見にきていただいたみなさん、それぞれの土地でお世話になったみなさん、ほんとうにありがとうございました!