第1回「デジ研」は水曜日、ぶじ終了。参加者22名。主宰のマリオくん、ごくろうさまでした。次回からもがんばって進めましょう。
ところで、その場にふらりとやってきて参加してくれたのがナカノくん。いまはシステム・エンジニアとして働く彼だが、もともと大変な読書家。書物の文化の終焉に対する危機感を、熱く論じてくれた。
そしてこの日の最大の事件は、じつはナカノくんとダイドーくん(来年、うちの大学院に入学が決まっている)の出会いかもしれない。ふたりとも、学校教育に早くから嫌気がさし、不登校を選び、やがて「大検」で大学に入学した。学校が嫌になった理由が「時間がもったいなかった」ということも似ている。そしてふたりとも、ギャンブラーの大人たちのあいだで成長し、多くを学び、真剣な独学者となった。20代前半という年齢で、これだけいろいろ考えているのは、あたりまえのコースをたどってきた大学生には、まずありえないこと。
ふたりがこれから何を語り合い、何を考えていくのかは、ぼくには不可知の世界。でも深い共振が生じることだけは予測がつくし、ちょっと類例のない協同が(どんなものであれ)かたちをとってゆくのも確実。それだけは、賭けてもいい。
ぼくはただ場所を提供するだけだけれど、こういうことがあるから、おもしろい。やりがいもある。学校とは、学校を否定する力との緊張関係に立つときにのみ、あるべき輝きを取り戻す、と改めて思った。
そういえば近藤くんはどうしてるかなあ。お元気ですか。まだそんな気持ちが残っているなら、将来ぜひ、DC系を受験してください。2月の受験も、まだまだ間に合うよ。