17日(土)に堺市の主水書房、18日(日)に京都のメディアショップ。朗読会はいずれも盛況でした。これをもって『ろうそくの炎がささやく言葉』(勁草書房)の活動を、いったん終了します。
主水書房は花道みささぎ流家元、片桐功敦さんの稽古場でもあります。すべてが考え抜かれた最高の空間に、鹿の骨を彫った橋本雅也さんの彫刻が飾られ、和蠟燭の大興4代目・大西巧さんのろうそくが会場と庭を照明してくれました。みんなが自分の感じたひとことを紙片に記し、庭で火にくべてから帰るという演出まで、あまりに新鮮な、あまりに目を開かれる、あまりに新たな勇気を与えられる経験でした。
朗読者は岡澤理奈(装幀家)、佐々木愛(美術作家)、津田直(写真家)、橋本雅也(彫刻家)、田内志文(翻訳家・作家)、片桐功敦(華道家)、服部滋樹(graf 代表)、細見和之(詩人)、鞍田祟(哲学者)、新井卓(写真家)、工藤庸子(フランス文学者)とぼくでした。
メディアショップはダウンタウン京都のどまんなかにある瀟洒な白の書店。ここも気持ちのいい、力にみちた空間で、シリーズの締めくくりにふさわしい場所でした。朗読者は田内志文、工藤庸子、細見和之、佐々木愛、山崎佳代子(詩人)、岡澤理奈、そしてぼく。ベオグラード大学教授でもある山崎さんについにお会いできたのが、非常にうれしかった。
どちらも会場に集ってくださった聴衆のみなさまのおかげで、本当にいい夕べになりました。東北へのチャリティ本として構想された『ろうそくの炎』ですが、その有効性はよくわかりません。でもある種の波動を波及させることはそれなりにできたと思います。それが日本社会をポジティヴに変えてゆく力の一端となることを願います。
20日発売の「フィガロ・ジャポン」に、この本をめぐる野崎歓さんとぼくの往復書簡が掲載されます。朗読ツアーは終わっても、何も終わっていません。終わっていない事態を終息したと称する者たちに反対しましょう。
Monday, 19 December 2011
Thursday, 15 December 2011
「すばる」2012年1月号
これも忘れてました。「すばる」1月号に川上弘美『神様2011』の書評を書いています。震災後、川上さんが書き直した旧作短編。そこにこめられたものを論じています(短いけれど)。
http://subaru.shueisha.co.jp/contents/1201.html
http://subaru.shueisha.co.jp/contents/1201.html
「水牛のように」12月号
このお知らせを忘れていました。12月号、1日に更新されています。
http://www.suigyu.com/sg1112.html
毎月2片の16行詩。このペースで、細く、長く。年に24片。20年やれば480片。いいなあ、そうなると。やりましょう。やります!
http://www.suigyu.com/sg1112.html
毎月2片の16行詩。このペースで、細く、長く。年に24片。20年やれば480片。いいなあ、そうなると。やりましょう。やります!
Wednesday, 14 December 2011
大学院説明会です
明治大学理工学研究科新領域創造専攻では、「大学院進学を勧める会」を以下のように開催します。いちおう明治学内生が対象ですが、外部から参加希望の方はお気軽にどうぞ。そのとき声をかけていただければ、詳しい相談に乗ります。
絶対に楽しく充実した研究生活が送れます。自分の可能性をとことん追求してください(といって論文を書かないのはダメ)。
では20日に会いましょう!
*****
絶対に楽しく充実した研究生活が送れます。自分の可能性をとことん追求してください(といって論文を書かないのはダメ)。
では20日に会いましょう!
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新領域創造専攻主催「大学院進学を勧める会」
日時 12月20日(火) 12:10~12:50
会場 A302(定員80名)
主催 明治大学大学院理工学研究科新領域創造専攻
2008年に最初の入学生を迎えた明治大学大学院理工学研究科新領域創造専攻は、「安全学系」「数理ビジネス系」「ディジタルコンテンツ系」の3系に分かれ、文・理の諸分野の融合に立って、現代地球社会のさまざまな問題を考える研究と創造にとりくんでいます。
「大学院進学を勧める会」では、新領域創造専攻とは何か、そして大学院進学の意義とは何かを、分かりやすく紹介します。
この機会にぜひ気軽に参加して下さい!
内容
1 開会のあいさつ・・・・・・・・・・・・・ 向殿政男
2 新領域創造専攻とは?・・・・・・・・・・ 宮下芳明
大学院修士課程とは?・・・・・・・・・・ 宮下芳明
3 現役大学院生からのメッセージ
(1)安全学系
(2)ディジタルコンテンツ系
4 質疑応答
5 閉会のあいさつ・・・・・・・・・・・・・・管啓次郎
Tuesday, 13 December 2011
Friday, 9 December 2011
山浦玄嗣先生の津波体験記
先日、朗読会をご一緒した大船渡の医師にしてキリスト者、山浦玄嗣(はるつぐ)先生。先生による克明な「3・11巨大地震津波体験記」が仏文学者・小説家の花輪莞爾さんの新著『海が呑む 3・11東日本大震災までの日本の津波の記憶』(晶文社)の巻末に「特別寄稿」として収められている。山浦さんが花輪さんの高校の後輩であるというご縁から実現したものらしい。
花輪さんの力作も読み応えがあるが(まだ少ししか読んでいない)、山浦さんの血と涙で書いたようなこの体験記は、通勤電車内でひといきで読み、深く感動した。お勧めします。数々の忘れ得ない言葉があるが、まずは気仙の幼稚園児たちを描く次の数行をあげておこう。
(以下引用)
幼稚園児の一団が寒さに震えながら、コヒドロ山の上から津波の引いた後の惨憺たる街を見下ろしていたが、誰に音頭を取られたわけでもないのに、いきなり大声で叫びだした。
「津波になんか、負けないぞ!」
咽喉も裂けよと叫びだすその声に、脇で聞いていた大人たちが奮い立ったという。
「気仙衆(けせんし)というのはすさまじいですね」と、和歌山県から来た老神父が、後に私に語ったことである。
花輪さんの力作も読み応えがあるが(まだ少ししか読んでいない)、山浦さんの血と涙で書いたようなこの体験記は、通勤電車内でひといきで読み、深く感動した。お勧めします。数々の忘れ得ない言葉があるが、まずは気仙の幼稚園児たちを描く次の数行をあげておこう。
(以下引用)
幼稚園児の一団が寒さに震えながら、コヒドロ山の上から津波の引いた後の惨憺たる街を見下ろしていたが、誰に音頭を取られたわけでもないのに、いきなり大声で叫びだした。
「津波になんか、負けないぞ!」
咽喉も裂けよと叫びだすその声に、脇で聞いていた大人たちが奮い立ったという。
「気仙衆(けせんし)というのはすさまじいですね」と、和歌山県から来た老神父が、後に私に語ったことである。
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