Thursday 10 November 2011

「共演」の贅沢

このところ、朗読の機会が増えている。10月31日にはRainy Day Books & Cafeでのイベント。バイオリンの金子飛鳥さん、ピアノの谷川賢作さんに支えられ、自分の声がまったく別の次元に飛ぶ経験をした。

そして痛感したのが、「共演」という最高の贅沢。この日は小沼純一さんのおだやかでやさしい声を間近で聴き、ついで谷川俊太郎さんの若々しい声で読まれる「みみをすます」を30センチの至近距離で聴くことができた。打たれた。感動した。詩の直接的な力を実感した。

昨日(8日)は名古屋・今池のライヴハウスTOKUZOでのドリアン助川さんの朗読にゲスト出演。ハワイ、カリブ海、アメリカ南西部をむすんで、旅のエッセーと詩をよんだ。

これはまったくの声だけのパフォーマンスだったけれど、ドリアンさんの芸人根性(?)に改めて感動! 彼はすべてを空でいえる。ぼくは活字の配列をよんでいる。これは大きな差異。

でも彼のパワフルで繊細な語りを聴いて、改めてこっちも精進しようという気になる。歌ではない、言葉と音楽の共同にも意識がむかう。

11日(金)には京都のタカ・イシイギャラリーで朗読します。