Monday, 1 November 2010

松浦寿輝「詩の波、詩の岸辺」

「毎日新聞」10月26日夕刊の「詩の波、詩の岸辺」で、松浦寿輝さんがぼくの詩集『Agend'Ars』をとりあげてくださいました。うれしい驚き。

詩集を出すということ自体が一種の冗談としてしか受け取られない文化=社会の中で、自分の拙い詩に賭けられているものを真剣にうけとめてくれる人がいるのは、ほんとうに励まされることです。そんな読者が3人から30人いれば、それだけで詩集を出す意味はあったということになるでしょう。300人いればもっといいけど。3000人になると、たぶんどこかで大きな誤解が。

奇しくも今日(10月31日)はキーツの誕生日。彼は1795年の今日生まれました。もちろん、キーツはこんなばかげた経済学(心的な、知的な、金銭的な)はいっさい考えなかったはず。これからも、少しずつ、16行詩という決まった形式で(つまり小さな面積の画布で)、作品を書いて行きたいと思います。