2010年1月26日火曜日

「現代詩手帖」2010年2月号

「現代詩手帖」に書評を書きました。今福龍太編『アルフレッド・アルテアーガ+高良勉 詩選』(サウダージ・ブックス)。三浦半島の片隅で丁寧に作られた、小さくてソウルフルな詩集です。

アルフレッドが東京に来たとき、明治のアカデミー・コモンで朗読をしてもらったのは、覚えている人もいるでしょう。何年だっけ、あれは。2002? ちがうな、グロリア・アンサルドゥーアが亡くなったことを彼から聞いたのだから、2004年か。実にいいやつだった。それからメールのやりとりはしたけれど再会する機会はまったくなくて、彼は死んじゃった。ほんとの一期一会でした。

高良勉さんとは、かつて今福龍太さんがプロデュースした沖縄でのジョイス『ユリシーズ』多言語朗読会でご一緒しました。こっちは2003年。沖縄語訳のユリシーズのすごさにしびれた。それからお目にかかっていないけれど、またいつかは。

そしてこの同世代のお二人の、火花が散るような出会いを証言するのが、この小冊子。深く感動。みんな、ぜひ買うべきだよ。今福さんの解説も、いつもながらすばらしい。

この号の「現代詩手帖」ではわが同僚、清岡智比古さんの楽しい大連旅行記「アカシヤの大連で餃子を」と波戸岡景太さんの「八・六光年の孤独」もはじまりました。そして八木忠栄さんが連載中の「編集日録抄」が、ぼくには大変おもしろい。